また、別名ビンボウカズラ(貧乏葛)とも呼ばれ、その意味としては、庭の手入れどころではない貧乏な人の住処に生い茂る、あるいはこの植物に絡まれた家屋が貧相に見える、またはこの植物が茂ったことが原因で貧乏になってしまう、などの意味に解釈されています。地上部を抜き取っても土中に根茎を残すと春から夏にかけて盛んに芽を出し、根は横に長く伸びるため、一度はびこって根茎が広がってしま
うと、その土地から完全に取り除くのは非常に難しい草です。
花は6〜8月ころに咲き、直径約5mmで萼は小さく、花弁は緑色で4個あり、雌しべを囲む黄赤色の花盤がよく目立ちます。朝開花し、午前中に花弁と雄しべが落ちると、花盤は淡紅色になります。花盤は蜜が豊富で、蜂や蝶などの昆虫がよく集まります。若芽は、茹でてあく抜きをすると、食用になります。