花期は7月から9月頃で、葉腋から短い花序を出して、花弁は外側が灰白色、中心は紅紫色です。その色合いが灸を据えた跡のようなのでヤイトバナ(灸花)の別名があります。果実は黄褐色で径6mmほどの球形です。乾燥すると匂いがなくなるので、リースの飾りなどに利用されます。[花:2019年7月10日。実:2018年11月25日。猪名川自然林で撮影]
2019年08月05日
Q.ヘクソカズラ〜屁(へ)や屎(くそ)のような匂いのするツル植物=葛(かずら)〜
アカネ科の蔓(つる)性多年草で、至る所に多い雑草です。屁屎葛(ヘクソカズラ)の名の由来は、草全体がいやなにおいを放つ蔓性の植物というところからきています。万葉の時代にも「くそかずら」の名で詠まれていますが、それに「屁」もついたわけです。

花期は7月から9月頃で、葉腋から短い花序を出して、花弁は外側が灰白色、中心は紅紫色です。その色合いが灸を据えた跡のようなのでヤイトバナ(灸花)の別名があります。果実は黄褐色で径6mmほどの球形です。乾燥すると匂いがなくなるので、リースの飾りなどに利用されます。[花:2019年7月10日。実:2018年11月25日。猪名川自然林で撮影]
花期は7月から9月頃で、葉腋から短い花序を出して、花弁は外側が灰白色、中心は紅紫色です。その色合いが灸を据えた跡のようなのでヤイトバナ(灸花)の別名があります。果実は黄褐色で径6mmほどの球形です。乾燥すると匂いがなくなるので、リースの飾りなどに利用されます。[花:2019年7月10日。実:2018年11月25日。猪名川自然林で撮影]
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2019年07月17日
ネムノキ〜眠りの木〜
マメ科の落葉高木で、東北地方以南に生育しています。梅雨の終わりから盛夏にかけて咲く花は繊細で美しいが、長く伸びた糸状のものは花弁ではなくおしべです。花弁が発達せず、おしべが花を構成している点は、フサアカシアやオジギソウなどと似ています。陽樹であり荒れ地に最初に侵入する先駆種で、他のマメ科植物と同様に根粒菌と共生関係にあります。

ネムノキの果実はマメの鞘にはいっており、マメ科の植物であることが分かります。中には小さな種子が入っており、種子を包むには必要以上の大きさの鞘は冬になっても開かず、果実全体が風に吹き飛ばされる仕組みになっているのではないかと思われています。ネムノキの名前の由来は夕方になると葉が合わさって閉じてしまう様を眠ることに例えたものです。葉は2回羽状の複葉で、たくさんの小葉が付いています。これが毎日夕方になると合わさって閉じてしまいます。[2019年6月10日。猪名川自然林で撮影]
ネムノキの果実はマメの鞘にはいっており、マメ科の植物であることが分かります。中には小さな種子が入っており、種子を包むには必要以上の大きさの鞘は冬になっても開かず、果実全体が風に吹き飛ばされる仕組みになっているのではないかと思われています。ネムノキの名前の由来は夕方になると葉が合わさって閉じてしまう様を眠ることに例えたものです。葉は2回羽状の複葉で、たくさんの小葉が付いています。これが毎日夕方になると合わさって閉じてしまいます。[2019年6月10日。猪名川自然林で撮影]
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2019年06月14日
ヤブニッケイ〜ヤブに生えるニッケイ?〜
クスノキ科の常緑高木ですが、高さは15mくらいまでだといわれています。花期は6月で、淡黄緑色の小さな花が長い柄の先に散生状に数個ずつつき、花被は筒形で上部は6裂しています。花被片は平開せず、雄しべは12本あります。果実は液果で、長さ1.5cmほどの球形〜楕円形、10〜11月に黒紫色に熟します。

葉は裏面が白く、クスノキ科独特の芳香があります。臭みを消すため、魚料理にこの葉を使う地方もあるようです。ヤブニッケイという名は、藪(ヤブ)に生える肉桂(ニッケイ)や、ニッケイに比べて香りが劣ること(ヤブ)を意味しており、香りはニッケイにはかないません。[2019年6月10日。猪名川自然林で撮影]
葉は裏面が白く、クスノキ科独特の芳香があります。臭みを消すため、魚料理にこの葉を使う地方もあるようです。ヤブニッケイという名は、藪(ヤブ)に生える肉桂(ニッケイ)や、ニッケイに比べて香りが劣ること(ヤブ)を意味しており、香りはニッケイにはかないません。[2019年6月10日。猪名川自然林で撮影]
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2019年03月29日
2018年05月31日
ムラサキカタバミ〜体にシュウ酸を含む植物〜
カタバミ科の多年草です。南アメリカが原産で、江戸末期に観賞用に渡来したといわれています。野生化し、庭・畑・空き地など関東以西に広がり、環境から要注意外来生物に指定されています。
鱗茎から、倒心臓形の3小葉よりなる葉を数枚だし、葉の下面には毛があります。葉より高い花茎をだし、直径2cmほどの淡紅色の5弁花を数個つけます。花の中心部が淡黄緑色、葯は白色で花粉はできず、株基部に形成される鱗茎で増殖すします。同じ仲間のイモカタバミは、葯の色が黄色です。

体内にシュウ酸を含んでいます。そのため、ムラサキカタバミの葉で10円玉をこすると、10円玉の汚れがとれて10円玉がピカピカに光ります。子ども達のすてきな遊び道具になります。[2018年5月18日。猪名川自然林で撮影]
鱗茎から、倒心臓形の3小葉よりなる葉を数枚だし、葉の下面には毛があります。葉より高い花茎をだし、直径2cmほどの淡紅色の5弁花を数個つけます。花の中心部が淡黄緑色、葯は白色で花粉はできず、株基部に形成される鱗茎で増殖すします。同じ仲間のイモカタバミは、葯の色が黄色です。
体内にシュウ酸を含んでいます。そのため、ムラサキカタバミの葉で10円玉をこすると、10円玉の汚れがとれて10円玉がピカピカに光ります。子ども達のすてきな遊び道具になります。[2018年5月18日。猪名川自然林で撮影]
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2018年04月13日
サンショ 〜辛みの成分は、サンショール〜
ミカン科の落葉性の低木です。日本、朝鮮半島南部が原産です。日本では古くから親しまれている香辛料で新芽、若葉、つぼみ、果実などを食用として利用します。雄株と雌株があり、春に目立たないかわいい黄色の花を咲かせて雌株は果実を付けます。

未熟な青い果実は佃煮などに利用されます。熟してはぜた果実の皮の部分を粉にしたものがウナギの蒲焼きなどでおなじみの粉山椒です。若い芽は「木の芽」と呼ばれ和え物などに使われます。舌を痺れさせるような清涼感のある辛みと独特の香りがあります。この独特な辛みのもとの正体はサンショールと呼ばれる成分にあります。他のミカン科植物と同様に、アゲハチョウの仲間が好んで卵を産み付けます。
未熟な青い果実は佃煮などに利用されます。熟してはぜた果実の皮の部分を粉にしたものがウナギの蒲焼きなどでおなじみの粉山椒です。若い芽は「木の芽」と呼ばれ和え物などに使われます。舌を痺れさせるような清涼感のある辛みと独特の香りがあります。この独特な辛みのもとの正体はサンショールと呼ばれる成分にあります。他のミカン科植物と同様に、アゲハチョウの仲間が好んで卵を産み付けます。
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2017年12月24日
ツワブキ 〜蕗(ふき)という名ですが、蕗の仲間ではない〜
キク科の多年草です。「蕗」という文字を用いますが、フキの仲間ではありません。「蕗」の名がつくのは葉の形がフキに似ているところから来ています。蕗の葉につやがあるという意味の「艶蕗(つやふき)」ないし「艶葉蕗(つやばぶき)」が転訛して「つわぶき」になったと言われています。

葉は、塩ゆでなどにして食べることができます。また、九州名産のキャラブキはこのツワブキを原料としています。
葉は、塩ゆでなどにして食べることができます。また、九州名産のキャラブキはこのツワブキを原料としています。
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2017年09月22日
ヒガンバナ〜お彼岸に咲く花:彼岸花〜
ヒガンバナ科の多年草で、曼珠沙華(マンジュシャゲ)ともいわれます。秋の彼岸(ひがん)のころに高さ30〜50cmの花茎を出し、散状に緋紅(ひこう)色花を5、6個横向きに開きます。雄しべ、雌しべともに花被裂片よりはるかに長く、弓状に上向きに曲がっています。日本のヒガンバナは三倍体で果実はできませんが、中国には二倍体のシナヒガンバナがあり結実します。

寺院の境内や墓地をはじめ、土手や田の畦(あぜ)など人里に生え、東北地方南部から沖縄に広く分布します。中国が原産の史前帰化植物の一つとされ、農耕と共に日本に伝わったと考えられています。墓地に多いのはネズミや獣による土葬の死体荒らし対策に、また畦(あぜ)や土手にはネズミやモグラの穴あけ防止に植えたとみられています。

♪♪ 曼珠沙華 ♪♪ (山口 百恵)
https://www.youtube.com/watch?v=nr-yZN7u7Sw
寺院の境内や墓地をはじめ、土手や田の畦(あぜ)など人里に生え、東北地方南部から沖縄に広く分布します。中国が原産の史前帰化植物の一つとされ、農耕と共に日本に伝わったと考えられています。墓地に多いのはネズミや獣による土葬の死体荒らし対策に、また畦(あぜ)や土手にはネズミやモグラの穴あけ防止に植えたとみられています。
♪♪ 曼珠沙華 ♪♪ (山口 百恵)
https://www.youtube.com/watch?v=nr-yZN7u7Sw
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