2017年06月26日

ホオズキカメムシ 〜ホオズキに付くカメムシ?〜

 カメムシ目ヘリカメムシ科の昆虫です。体長は10〜14mmくらいで、4〜11月に発生し平地・低山・人里などで普通に見かけられます。本州・四国・九州・沖縄に広く分布し、中国・台湾・朝鮮半島にも生息しています。
 体色は光沢のない灰黒褐色です。体表に灰色の密毛と黒色の剛毛が生えており、腹部側面に縞模様があります。後脚の腿節が太く目立ちます。ホオズキやヒルガオ科の植物上で見られ、ナス科の植物の汁を好んで吸い、サツマイモ、トマト、ナス、ピーマンなども食害します。
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 和名は、その名の通り「ホオズキに付くカメムシ」という意味です。ところが、このホオズキの語源が本種である可能性が示唆されています。というのは、ホウがカメムシを意味する古い呼称であり、それが付くのがホオズキだ、というものです。つまり、ホオズキカメムシの名は、『このカメムシが好んで付く植物に付くカメムシ』という循環したものになっています。
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2017年06月17日

キイロホソガガンボ〜樹液や花の蜜を吸う大蚊(ががんぼ)〜

 ハエ目ガガンボ科の昆虫です。体長は、12〜14mmくらいで、5〜10月に発生します。日本全土に分布しています。黄色いガガンボで、胸には光沢があり、黒い3本の縞模様があるのが特徴です。オスの羽には、黒い模様があります。
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 ガガンボは漢字で書くと「大蚊」と書きます。しかし、蚊のように血を吸うことはなく、成虫は樹木の樹液や花の蜜を吸います。幼虫は土中に生息し、植物の根を食べます。そのため、麦の害虫とされることもあります。
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2017年06月12日

セマダラコガネ 〜フィリピン原産の小さなコガネムシ〜

 甲虫目コガネムシ科の昆虫です。体長は8〜13mmくらいで、6〜8月に発生します。薄茶色と黒色のまだら模様の小さなコガネムシです。体色には変異があり、全身が黒色のものもいます。体の大きさに比べるとくしのついた触角が大きめで、この触角をアンテナのように広げていることが多いようです。
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 原産地はフィリピンですが、北海道から九州まで広く分布し、雑木林の周辺などで葉の上によく見られます。広葉樹を中心にいろいろな植物の葉を食べます。幼虫は土の中で生きた植物の根を食べて成長するため、ゴルフ場の芝に被害を与えるので問題になっています。街中の公園でも見られることがあります。
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2017年06月08日

ウズラカメムシ〜鳥のウズラに似た模様のカメムシ〜

 カメムシ目カメムシ科の昆虫です。体長は8〜10mmくらいで、暗褐色で淡黄褐色の縦じま模様があります。本州・四国・九州に分布し、草原で見られ、ススキ、エノコログサなどのイネ科植物に集まります。イネの穂に害を与えることがあります。
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 長細い三角形の頭部をしており、尖った頭部が印象的なカメムシです。ウズラの和名は、「目の上の口ばしから頭部後ろへの白い模様とずんぐりした体形が似ている」からとか、「クリーム色の地色に黒褐色の点刻があり、ウズラ卵の模様に似ている」から名づけられたという説があります。
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2017年05月31日

ヒメボタル〜陸上で一生を送る陸生のホタル〜

 コウチュウ目ホタル科の昆虫の一つです。成虫がよく光るホタルの一つですが、ゲンジボタル、ヘイケボタルに比べると知名度は はるかに低いホタルです。ヒメボタルは、陸上で一生を送るホタルです。幼虫は陸生で、カタツムリなどを食べます。日本ではホタルといえば清流を連想しますが、世界のホタルは陸生の方が普通で、森林内に生息するものが多いのです。
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 一般に、ホタルといえば、ゲンジボタルやヘイケボタルを思い浮かべる人が多いと思います。これらの幼虫は水の中にすんでいて、残念なことにほとんどの都市河川では水質汚濁が進み、幼虫時代を水中ですごすゲンジボタルやヘイケボタルと、その餌となるカワニナなどの巻き貝の仲間はすめなくなってしまいました。
 ところが、ヒメボタルは、世界中のほとんどのホタルのなかまと同様に、陸上で一生を送るために、水質汚濁の影響を受けずにすみました。都市部でも、開発のかげで雑草のはえた河川敷や竹林などの意外に身近なところでこのホタルは生き延びていたのです。
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 現在は、尼崎市内では猪名川・藻川の河川敷などにのみ生息していますが、本来は 森林や竹林、草原などにすむホタルで、「森のホタル」とも呼ばれています。かつては、猪名川沿いの河畔林(自然林)や竹林、社寺林で数多く見られていたそうです。
 しかし、都市開発により猪名川沿いの河畔林や竹林がなくなり、本来の生息場所を追われすぐそばにあった猪名川・藻川の河川敷でかろうじて生き残っているものと考えられます。メスは飛行できないため移動性は小さく、絶滅の危機と隣り合わせの状態といえるでしょう。大阪府では準絶滅危惧種に指定されています。
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