2017年08月21日

コムラサキ〜樹液が好きな水辺のチョウ〜

 チョウ目タテハチョウ科の昆虫で、オオムラサキやゴマダラチョウの近縁種です。成虫の前翅長は30〜42mmで、茶色地に薄いオレンジの紋があります。国蝶のオオムラサキよりは小(コ)型で、オスが羽を動かすと見る角度によって紫(ムラサキ)色に光るので名付けられました。
IMG_3482.JPG
 成虫は本州の暖地では年2回発生し、5月下旬〜10月にかけて見られます。飛び方は敏捷であり、長い滑空を交え、梢上などを速やかに飛びます。花にはほとんど吸蜜に訪れることはなく、ヤナギ類・クヌギ・コナラなどの樹液や獣糞などに良くやってきます。
IMG_3483.JPG
 幼虫の食草はヤナギ科の植物に限定され、河川周辺のヤナギ類の林に多く生息しています。近年、河川改修工事などに伴い河川敷のヤナギを主体とした樹林が伐採されることが多く、減少傾向にあります。

posted by もりぞー at 09:28| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2017年08月13日

ゴマダラチョウ〜雑木林にすむ大型のチョウ〜

 チョウ目タテハチョウ科の昆虫で、オオムラサキの近縁種です。成虫の前翅長は35〜45mmで、和名通り黒地に白のまだら模様が特徴です。日本では北海道から九州まで、日本以外では朝鮮半島からヒマラヤ、ベトナムにかけて分布する広域分布種です。
IMG_3503.JPG
 成虫は年2回、5〜8月に発生し、低地から丘地の雑木林に生息します。成虫はそれに隣接する都市や住宅地にも姿を現すことがあり、エノキが多くあれば都市周辺でも発生します。花を訪れることは少なく、クヌギなどの幹から染み出た樹液や、カキなどの腐果、獣糞などにやって来て汁を吸います。
IMG_3507.JPG
 薄い緑色の卵をエノキに産み付け、幼虫はニレ科のエノキを食樹とします。幼虫の頭部には2本の角があり、オオムラサキの幼虫とは食草も同じでよく似ています。冬になると幼虫は木の幹を下り、落ち葉の中で越冬します。春になると再び幹を上り、若い葉を食べて成長します。
IMG_0454.JPG
♪♪ はらぺこあおむし ♪♪
 https://www.youtube.com/watch?v=xE68iePUw0o

posted by もりぞー at 09:07| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2017年07月18日

黄色いドジョウを発見♪♪

 先日の水辺で楽しもうでたくさんのドジョウを捕まえましたが、その中に体が黄色いドジョウが1匹混じっていました。突然変異で黒色の色素がないアルビノと呼ばれる個体です。
 人間をはじめ、多くの動物はメラニン色素(黒色色素)が体色の元になっており、そのメラニン色素(黒色色素)がない(アルビノ)個体は毛髪なども含めて体全体が白くなります。目の瞳孔にもメラニン色素が無いので血管がそのまま見えてしまい、目が赤く見えます。
 ドジョウはメラニン色素(黒色色素)だけでなく黄色い色素も持っているため、黒色は抜けても黄色い色素が残っているのでドジョウの体の色は黄色く見えます。目は赤色です。
IMG_3390.JPG

posted by もりぞー at 13:15| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2017年06月26日

ホオズキカメムシ 〜ホオズキに付くカメムシ?〜

 カメムシ目ヘリカメムシ科の昆虫です。体長は10〜14mmくらいで、4〜11月に発生し平地・低山・人里などで普通に見かけられます。本州・四国・九州・沖縄に広く分布し、中国・台湾・朝鮮半島にも生息しています。
 体色は光沢のない灰黒褐色です。体表に灰色の密毛と黒色の剛毛が生えており、腹部側面に縞模様があります。後脚の腿節が太く目立ちます。ホオズキやヒルガオ科の植物上で見られ、ナス科の植物の汁を好んで吸い、サツマイモ、トマト、ナス、ピーマンなども食害します。
ホオズキカメムシ.JPG
 和名は、その名の通り「ホオズキに付くカメムシ」という意味です。ところが、このホオズキの語源が本種である可能性が示唆されています。というのは、ホウがカメムシを意味する古い呼称であり、それが付くのがホオズキだ、というものです。つまり、ホオズキカメムシの名は、『このカメムシが好んで付く植物に付くカメムシ』という循環したものになっています。
IMG_3121.JPG
posted by もりぞー at 09:20| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2017年06月17日

キイロホソガガンボ〜樹液や花の蜜を吸う大蚊(ががんぼ)〜

 ハエ目ガガンボ科の昆虫です。体長は、12〜14mmくらいで、5〜10月に発生します。日本全土に分布しています。黄色いガガンボで、胸には光沢があり、黒い3本の縞模様があるのが特徴です。オスの羽には、黒い模様があります。
キイロホソガガンボ1.JPG
 ガガンボは漢字で書くと「大蚊」と書きます。しかし、蚊のように血を吸うことはなく、成虫は樹木の樹液や花の蜜を吸います。幼虫は土中に生息し、植物の根を食べます。そのため、麦の害虫とされることもあります。
キイロホソガガンボ2.JPG
posted by もりぞー at 22:03| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち