2017年09月03日

オオスズメバチ〜世界最大のスズメバチ〜

 ハチ目スズメバチ科の昆虫です。体長は、働きバチが27〜37mm。女王バチは37〜44mmくらいの大きさで、頭が黄橙色、胸が黒色、腹部は黄橙色と黒色の縞模様の、親指大の大きなハチです。日本のハチの中で最大の種で、スズメバチの仲間としては世界最大です。インドからアジア各地に広く分布し、日本でも北海道から九州まで分布しています。4〜10月の発生し、働き蜂は、雑木林の樹液によく集まるほか、他の昆虫を襲って幼虫の餌にします。秋になると、ミツバチや他のスズメバチの巣を群れになって襲撃し、幼虫や蛹を運び出して全滅させることもあります。
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 巣は、樹木の洞や、土中の空洞などにつくります。春が来て暖かくなると、土中や朽ち木の中で越冬を終えた女王バチが単独で巣造りを始めます。まず小さな巣を造って卵を産み、約1ヵ月の間、女王バチ1匹で巣の拡張、エサ集め、育児をします。そのうちに働きバチが成虫になり、女王バチは巣の中に留まって産卵と巣の中の社会的秩序を保つ仕事に専念します。そして秋口になると新女王が出現すし、旧女王バチは新女王バチが巣立つ前に死に、すべての働きバチや雄バチも死んでしまい元の巣は解散します。冬を越せるのは新女王バチだけです。
オオスズメバチ.JPG
 オオスズメバチは世界最大のスズメバチであり、毒性は極めて強く毒の量も多いため、多くの個体に毒針で刺されると、人が死ぬこともあります。しかし、スズメバチが人を刺すのは、あくまでも巣を守るためであり、むやみやたらに人を襲うわけではありません。野外で出会ったらむやみに刺激しないよう注意してスズメバチから離れてください。
ゴマダラ&オオスズメ.JPG
♪♪ ハチのムサシは死んだのさ ♪♪(平田隆夫とセルスターズ)
 https://www.youtube.com/watch?v=IaAiGgY75RA
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2017年08月30日

クロウリハムシ〜ウリの葉を食べる黒い虫〜

 甲虫目ハムシ科の昆虫です。体長は6〜7mmくらいの大きさで、上翅と脚は黒色で、頭部と胸部は赤みがかった黄色をしています。4〜10月に発生し、本州・四国・九州・沖縄に広く分布しています。
 ハムシは、名前の通り「葉を食べる虫」という意味です。クロウリハムシは、「翅が黒色で、ウリの葉を好んで食べる虫」という意味で、生態そのままの名前がついています。
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 林縁、草原、畑と、あらゆる環境に生息し、人家周辺でも見られる普通種です。カラスウリ類の葉を好んで食べ、他にダイズ、エノキ、シソなども食べます。幼虫は地中にいてウリ類の根を食べて育ち、成虫で越冬します。春から夏にかけて主にキュウリ等のウリ科植物に出現し、幼虫は根を食い荒らし、成虫は葉を食い荒らすので害虫となっています。
 摂食の際、まず、葉を円形に傷つけ、円形の中の葉を食べます。これを「トレンチ行動」といいます。植物が出す防御物質(苦味や粘性がある)の流入を遮断する効果があると考えられていますが詳細は不明です。
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2017年08月26日

アオドウガネ 〜つや消しの緑色をしたコガネムシ〜

 甲虫目コガネムシ科の昆虫です。体長は18〜25mmくらいの大きさで、全身が鈍い緑色の光沢がある甲虫で、コガネムシの仲間です。腹部端には長い毛がはえています。光の当たり方によっては、コガネムシのように美しく輝いて見えます。6〜8月に発生し、本州・四国・九州・沖縄に広く分布しています。
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 草原や公園などで、もっとも普通に見かけられるコガネムシの仲間で、灯火にもよく飛んできます。成虫は、広葉樹などいろいろな植物の葉を食べ、幼虫は腐植土や植物の根、サツマイモなどを食べるため、害虫として扱われることも多くあります。
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 コガネムシとの違いは、「コガネムシは、メタリックグリーンで輝いています。アオドウガネはつや消し状の緑色で、キラキラには輝いてません」という輝きの違いでわかります。

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2017年08月22日

コガネムシ 〜緑色で宝石のような輝きを持つ虫〜

 甲虫目コガネムシ科の昆虫です。体長は17〜24mmくらいの大きさで、全身が緑色に輝く美しい甲虫です。いろいろな角度からじっくり眺めると、宝石のような輝きを見ることが出来ます。5〜8月に発生し、北海道から九州まで広く分布しています。
 雑木林の周辺に普通に見られ、サクラ、クヌギなど多くの広葉樹の葉を食べます。幼虫は、土の中で植物の根を食べて成長します。コガネムシ科の昆虫は世界各地に約1万7000種、日本に約300種生息しており、カブトムシやハナムグリも同じ仲間の昆虫です。
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 童謡で、「コガネムシは金持ちだ・・・」という歌がありますが、これはこのコガネムシではないとされています。昔の日本家屋では、お金持ちの家はすき間風も入らずエサも多くあったのでゴキブリがすんでいたそうです。ゴキブリの中でも特に明るい茶色でピカピカと光るチャバネゴキブリは黄金虫と呼ばれ、金持ちの象徴とされていたそうです。つまり、歌のコガネムシはゴキブリのことだといわれています。また、歌のコガネムシはタマムシのことだという説もあるそうです。
♪♪ 黄金虫(コガネムシ)は金持ちだ ♪♪
 https://www.youtube.com/watch?v=_4pk-cqSnII

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2017年08月21日

コムラサキ〜樹液が好きな水辺のチョウ〜

 チョウ目タテハチョウ科の昆虫で、オオムラサキやゴマダラチョウの近縁種です。成虫の前翅長は30〜42mmで、茶色地に薄いオレンジの紋があります。国蝶のオオムラサキよりは小(コ)型で、オスが羽を動かすと見る角度によって紫(ムラサキ)色に光るので名付けられました。
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 成虫は本州の暖地では年2回発生し、5月下旬〜10月にかけて見られます。飛び方は敏捷であり、長い滑空を交え、梢上などを速やかに飛びます。花にはほとんど吸蜜に訪れることはなく、ヤナギ類・クヌギ・コナラなどの樹液や獣糞などに良くやってきます。
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 幼虫の食草はヤナギ科の植物に限定され、河川周辺のヤナギ類の林に多く生息しています。近年、河川改修工事などに伴い河川敷のヤナギを主体とした樹林が伐採されることが多く、減少傾向にあります。

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