2018年06月16日

キマワリ〜木の周りをぐるぐる回る虫〜

 甲虫目ゴミムシダマシ科の昆虫です。体長は15〜25mm前後で、黒色〜黒藍色、または銅色色〜緑真鍮色をしています。脚が長く、体はコガネムシ類よりやや細長く、上翅には筋があります。北海道から九州まで広く分布しています。
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 雑木林の樹木の幹や倒木、切り株、枯れ木などに集まり、盛んに木の幹を歩き回ります。木の幹の周りをグルグルと回っていることが多いから、「木廻(キマワリ)」という名がつきました。成虫・幼虫ともに、朽ち木や枯れ木の材を食べています。
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 幼虫は朽ち木の中で育ちます。幼虫はいも虫形で、褐色の硬い皮膚に包まれています。朽ち木の材を食べながらトンネルを作って進んでいきます。幼虫で越冬し、翌年の5月ごろに材の中でサナギになります。[成虫:2018年6月10日。幼虫:2017年2月14日。猪名川自然林で撮影]
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2018年06月11日

ヒラズゲンセイ 〜幻の昆虫:赤いクワガタムシ〜

 甲虫目ツチハンミョウ科の昆虫です。体長は20〜30mm前後で、鮮やかな朱色をしています。大顎、触角、脚は黒色。オスは、頭部と大顎が大きく発達しています。南方系の種類で高知県では準絶滅危惧種に指定され、「幻の昆虫」と呼ばれています。しかし、近年は分布を広げ、本州の温暖地でも見られるようになっています。近畿でのヒラズゲンセイの出現期は,6月中旬から7月中旬ごろに集中しています。ヒラズゲンセイは、漢字で書くと「平頭芫青」で、「平たい頭のツチハンミョウ」というそのままの名前がついています。
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 ヒラズゲンセイは形がクワガタムシに少し似ているので、「赤いクワガタムシ」と呼ばれたりします。しかし、クワガタムシとは同じ甲虫のなかまですが、まったく違ったツチハンミョウのなかまです。幼虫はクマバチの巣に寄生して育つため、成虫は6月中旬から7月中旬ごろにクマバチの巣の周りで良く見つかります。体液にはカンタリジンという有毒物質が含まれ、皮膚に付くと炎症を起こします。[2018年6月8日。猪名川自然林で撮影]
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2018年05月28日

ヒゲコメツキ〜オスの触角(髭)がくし状で長くて立派〜

 甲虫目コメツキムシ科の昆虫です。体長は20〜30mm前後で、暗い赤褐色で上翅には淡灰褐色の毛が斑状にはえています。コメツキムシの仲間では大型の種です。オスはくし状の長く立派な触角を持ちますが、メスの触角は鋸歯状です。北海道・本州・四国・九州に分布しており、成虫は5〜7月に発生します。やや山地性の種です。
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 幼虫は、腐葉土の中や朽ち木の中にいます。成虫は、樹木の葉上にいて昆虫などの小動物を捕食します。夜間に樹液に集まるほか、灯火にもよく飛来します。跳びはねる動作に特徴があり、捕まえて石の上などに裏返しにして置くとピーンとはねて起き上がる動作がおもしろく、子どもの遊び相手として人気があった昆虫です。[2018年5月13日。猪名川自然林でメスを撮影]
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2018年05月21日

ユミアシゴミムシダマシ〜弓(ユミ)のように足(アシ)が曲がったゴミムシダマシ〜

 甲虫目ゴミムシダマシ科の昆虫です。体長は20〜30mm前後で、ゴミムシダマシの仲間では大型の種です。黒色でやや細長く、長い脚を持ち、上翅には点々の縦筋があります。前肢のけい節が弓状に内側に曲がっているので この名がつきました。本州・四国・九州に分布しており、成虫は5〜8月に発生します。
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 幼虫は朽木の中に穴を空け、トンネルをつくりながら食べ進みます。成虫も肉食ではなく、同じような場所に見られます。捕まえるとゴミムシダマシ特有の刺激臭を発することがあります。[2018年5月14日。猪名川自然林で撮影]
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2018年05月03日

アシナガオトシブミ〜木の葉を巻いてゆりかご作り〜

 甲虫目オトシブミ科の昆虫です。ゾウムシに近いオトシブミの仲間の1種で、体長は8mm前後の大きさです。上翅は橙赤色、胸と頭部は黒色だが、胸が橙赤色のものもいます。本州,四国,九州に分布しており、成虫は4〜8月に発生します。
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 オトシブミに似ていますが、オトシブミと比べると頭が短く、吻(口の部分)が長いです。コナラやカシ類におり、初夏に葉を巻いて中に卵を産み付けます。幼虫は中でそだった後、成虫になって丸い穴を開けて揺りかごから出てきます。葉の巻物が昔の文(ふみ)に似ていることから、これを作る昆虫をオトシブミと呼ぶようになりました。オトシブミとは、木の葉を巻いてゆりかごをつくる性質をもったゾウムシの総称です。[2018年4月30日。池田五月山で撮影]
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