2019年09月17日

猪名の里の生き物たち92.マユタテアカネ〜顔に眉のような黒い紋〜

 トンボ目トンボ科の昆虫です。体長は31〜43mmで、北海道・本州・四国・九州に6〜11月に見られます。スマートで可憐なアカトンボです。遠目に見ると、胸部が少し黒っぽい感じのアカトンボ。近くで見ると、鼻先の黒紋が目立ちます。顔に、眉のように鼻の穴をでかくしたような黒い紋が2つあるのでこの名がつきました。雄は腹部が真っ赤になります。雌は腹部が真っ赤になるものと、橙色をしたものとに、そして羽の先に褐色斑があるものと、ないものとのにわかれます。写真は、雄のマユタテアカネです。
マユタテアカネ:♂.JPG  IMG_8422.JPG
 平地や丘陵地の、木陰があるような池、湿地で発生します。薄くらい水辺に生息していて、林の周辺などでよく見られます。よく似た種類に、顔が青白い「マイコアカネ」や、湿地に多い「ヒメアカネ」がいます。[2019年8月25日 農業公園で撮影]
posted by もりぞー at 09:33| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2019年09月08日

猪名の里の生き物たち91.オナガサナエ〜オニヤンマにそっくり〜

 トンボ目サナエトンボ科の昆虫です。体長は58〜65mmで、本州・四国・九州に6〜9月に見られます。オスの腹部の先が長くとがっているので、オナガサナエという名が付いています。清流を代表するスマートなトンボです。平地から低山地に生息し、ヤゴは比較的流れの速い砂礫のある綺麗な水に生息しています。
オナガサナエ.JPG  s-onaga[1].jpg
 腹部は細めで、黒色をベースとして鮮やかな黄色い模様が入ります。そして複眼は綺麗なエメラルドグリーンをしています。この複眼の色は未熟期は褐色なのですが、成長に従い鮮やかな緑色に変化していくそうです。オニヤンマにそっくりですが、少し小型です。オスの尾部は、幅広い特徴的な形をしています。警戒心が薄く観察しやすいトンボです。[2012年7月8日。猪名川自然林で撮影]
posted by もりぞー at 13:14| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2019年08月29日

猪名の里の生き物たち 90.ハグロトンボ〜羽黒蜻蛉:黒い翅をもつトンボ〜

 トンボ目カワトンボ科の昆虫です。体長は53〜68mmで、本州・四国・九州に6〜10月に見られます。細長く、黒っぽい翅を持った、ヒラヒラと飛ぶトンボです。オスの胴体は金緑色に輝き、メスは全身が黒色です。他のトンボのように素早く飛翔したりホバリングしたりせず、チョウのようにひらひらと舞うように羽ばたきます。どこかに留まって羽根を休める際もチョウのように羽根を立てた状態で、四枚の羽根を重ねて閉じるという特徴があります。
IMG_8424.JPG  ハグロトンボ・ヤゴ.JPG
 河川の岸辺で見られます。平地や丘陵地の水生植物のはえたゆるい流れを好みます。幼虫は夜半から早朝にかけて、6〜7月頃に羽化します。羽化後の若い個体は薄暗いところを好み、水域から離れて林の中で生活しますが、成熟すると再び水域に戻り、明るい水辺の石や植物などに止まり縄張りを張ります。交尾後、雌は水面近くの水中植物に産卵します。猪名川の旧堤防の林や竹林が残り、野業用水路が横を流れる農業公園周辺は、絶好の生息地となっています。[成虫:2019年8月25日 農業公園。幼虫(ヤゴ):2014年7月6日 藻川で撮影]
posted by もりぞー at 09:14| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2019年08月20日

猪名の里の生き物たち89.オオシロカミキリ〜甲虫採集家垂涎のレアな虫〜

 甲虫目カミキリムシ科の昆虫です。体長は16〜23mmで、本州・四国・九州に7〜8月に見られます。幼虫はケヤキ・ムクノキ・クワ・ヤマグワ・イヌザンショウなどの枯れた材を食べ、成虫は生葉を食べます。昼間は寄主植物の葉裏に潜んでいることが多く、活動の中心は主に夜間です。甲虫採集家垂涎のレアな虫ですが、エノキ・ムクノキ林としてある猪名川自然林にふさわしいカミキリムシです。
IMG_8265.JPG  IMG_8273.JPG
 背面は白地に赤褐色の縁取り、側面には赤褐色の帯が走る美麗種です。背中の白いのがちょうどペンキを塗ったような感じですが、成虫になってから半月もするとスレ始めて本来は美しい“白”の部分が傷だらけになってしまいます。また、頭部が黄色く変色したりもします。[2019年8月3日。猪名川自然林で撮影]
posted by もりぞー at 12:29| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2019年07月24日

猪名の里の生き物たち88.ゴマダラカミキリ〜キィキィと鳴き声?を出す〜

 甲虫目カミキリムシ化の昆虫です。体長は25〜35mmで、北海道・本州・四国・九州に6〜8月に広く見られます。青光沢のあるみがかった黒地に白い点々模様が並んでよく目立ちます。この模様が名前の由来になっています。前翅以外の部分はあまり光沢がなく、腹側や脚は青白い細かい毛で覆われています。触角は体長の1.5倍ほどで、触角を形作る各節の根もとにも青白い毛があるため、黒と青のしま模様に見えます。
IMG_8097.JPG   IMG_8101.JPG
 幼虫はミカンやイチジク、クワ、ヤナギなどの生木を食べます。都市部の街路樹のプラタナスを食害することもあります。ミカン農家では、重要な害虫の一つとして警戒されています。都市部でもよく姿が見られるカミキリムシです。つかまえると、頭と胸の間を伸び縮みさせて、キィキィと音を出しておどかそうとします。[2019年7月3日。藻川河川敷で撮影]
posted by もりぞー at 09:11| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2019年06月10日

ウメエダシャク〜昼に飛ぶチョウのようなガ〜

 チョウ目シャクガ科の昆虫です。体長は35〜46mmで、北海道・本州・四国・九州に6〜8月に広く見られます。翅は白色と黒色のまだら模様で、腹部は淡黄橙色で黒色の斑紋が並びます。日中に活動し、はたはた羽ばたきながら緩やかに飛び続けます。幼虫の食樹となっているウメそのほかの樹木の付近を初夏に飛んでいます。
ウメエダシャク.jpg   yjimage[8].jpg
 シャクガ科のガで名前のとおり幼虫は尺取虫(シャクトリムシ)です。幼虫は黒色のシャクトリムシで、白線と黄線と橙色の斑紋(はんもん)があり、幼虫で越冬します。幼虫はバラ科やニシキギ科などの植物で見られ、ウメ、モモ、サクラ、エゴノキ、スイカズラなどの葉を食べます。[成虫:2019年6月4日撮影]
posted by もりぞー at 09:16| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2018年11月19日

ナガヒョウタンゴミムシ〜ひょうたん型をしたゴミムシ〜

 甲虫目オサムシ科の昆虫です。体長は15〜20mmで、本州・四国・九州・南西諸島に広く分布し、草地や畑地、芝地などに巣穴を掘って生息しています。ヒョウタンゴミムシの仲間は農作物の茎や根を切断する農作物害虫とされていますが、基本的にはカタツムリ,ナメクジなどを捕食する動物食であると考えられています。
IMG_5634.JPG  IMG_5635.JPG
 頭部は大きく大顎は鋭くかつ長大に発達し、クワガタムシのように見えます。前胸と鞘翅に覆われた中胸、後胸、腹部の間は強くくびれて可動性が高く、巣穴の中での活動を助けています。ヒョウタンゴミムシの名はこのくびれによってヒョウタンの果実のように見える体形をしていることによります。[2018年6月27日。藻川河川敷で撮影]
posted by もりぞー at 09:03| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち

2018年10月27日

マメコガネ〜ジャパニーズ・ビートル〜

 甲虫目コガネムシ科の昆虫です。体長は9〜15mmで、胸の部分が緑色で前翅が茶色〜緑色の小型のコガネムシで体のへりに白い横しま模様があるように見えます。日本在来種のコガネムシです。北海道から九州まで、広く分布し、林の周辺や畑、荒れ地のマメ科植物やクヌギに群れて葉を食べます。都市郊外や人家周辺でも普通に見られ、作物や園芸植物を食い荒らす害虫として嫌われています。
IMG_6531.JPG  IMG_6530.JPG
 アメリカにも侵入し、大豆やブドウ、モモといった様々な作物の葉や実を食い荒らして甚大な被害を出すようになり、農業の害虫として恐れられ「ジャパニーズ・ビートル」と呼ばれています。[2018年10月25日。藻川河川敷で撮影]
posted by もりぞー at 09:11| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち