2021年05月13日

猪名の里の花々33.テイカカズラ〜扇風機の羽のような花びら〜

 キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木で、有毒植物です。木が若いうちは地上を這うように生育するが、隙を見て適当な木や岩を見付け、「付着根」を使って上方に伸びるという性質があります。5〜6月に咲く花は直径3センチほどで強い香りがあり、扇風機の羽根のように少し捻じれて咲くのが特徴です。かつてはこの香りを楽しむために庭などに植えられることが多くありました。10月頃に成熟する実は袋状で、長さは20cmほどになります。
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 和名は、式子内親王を愛した藤原定家(ふじわら ていか)が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説(能『定家』)に基づくとされていますが、テイカは「定家」ではなく「庭下」であり、庭の下の方に咲く葛の花を意味するという説の方が有力視されています。 [2021年4月30日。猪名川自然林で撮影]
posted by もりぞー at 09:34| Comment(0) | 猪名の里の花々
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