2017年05月31日

ヒメボタル〜陸上で一生を送る陸生のホタル〜

 コウチュウ目ホタル科の昆虫の一つです。成虫がよく光るホタルの一つですが、ゲンジボタル、ヘイケボタルに比べると知名度は はるかに低いホタルです。ヒメボタルは、陸上で一生を送るホタルです。幼虫は陸生で、カタツムリなどを食べます。日本ではホタルといえば清流を連想しますが、世界のホタルは陸生の方が普通で、森林内に生息するものが多いのです。
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 一般に、ホタルといえば、ゲンジボタルやヘイケボタルを思い浮かべる人が多いと思います。これらの幼虫は水の中にすんでいて、残念なことにほとんどの都市河川では水質汚濁が進み、幼虫時代を水中ですごすゲンジボタルやヘイケボタルと、その餌となるカワニナなどの巻き貝の仲間はすめなくなってしまいました。
 ところが、ヒメボタルは、世界中のほとんどのホタルのなかまと同様に、陸上で一生を送るために、水質汚濁の影響を受けずにすみました。都市部でも、開発のかげで雑草のはえた河川敷や竹林などの意外に身近なところでこのホタルは生き延びていたのです。
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 現在は、尼崎市内では猪名川・藻川の河川敷などにのみ生息していますが、本来は 森林や竹林、草原などにすむホタルで、「森のホタル」とも呼ばれています。かつては、猪名川沿いの河畔林(自然林)や竹林、社寺林で数多く見られていたそうです。
 しかし、都市開発により猪名川沿いの河畔林や竹林がなくなり、本来の生息場所を追われすぐそばにあった猪名川・藻川の河川敷でかろうじて生き残っているものと考えられます。メスは飛行できないため移動性は小さく、絶滅の危機と隣り合わせの状態といえるでしょう。大阪府では準絶滅危惧種に指定されています。
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posted by もりぞー at 09:46| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち
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