2017年05月12日

クロベンケイガニ〜護岸工事ですめる場所が減少〜

 十脚目クロベンケイガニ科のカニの仲間です。汽水域周辺の草むらや河川敷、石積みされた護岸のすき間にすんでいます。昼間は水辺の土手などに巣穴を掘ってかくれていて、夜になると活発に動き回ります。
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 体の色は黒褐色です。甲羅(こうら)はデコボコしていて、脚には硬くて長い毛があり、大型になるとハサミが紫色になります。足に毛が多く生えているので、ほかのカニと区別がつきます。食性は雑食性で、動物の死骸、小動物、植物など何でも食べます。
クロベンケイガニ1.JPG
 繁殖期は夏で、この時期には抱卵したメスが海岸に集合し、大潮の満潮時に卵を海に放ちます。すぐに孵化(ふか)した子はゾエア幼生の形で、プランクトンとして海中で浮遊生活を送ります。1ヶ月ほどの間に5度の脱皮を経てメガロパ幼生へ変態し、底生生活に移行します。メガロパは稚ガニへ変態して上陸、淡水域へ遡上・定着します。
 兵庫県のレッドデータブックでは、「すめる場所が少なくなっていて、これからの生息が心配」と、Cランク(環境省の準絶滅危惧種)に指定されています。
posted by もりぞー at 16:43| Comment(0) | 猪名の里の生き物たち
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